Internet Explorer でしか動かないサイトを Chrome で開く方法(2026年版ガイド)

取引先のポータルや給与システム、いつものイントラネットを開いたら、ページの代わりに真っ白な画面や崩れたメニュー、あるいは Internet Explorer を求めるメッセージが表示された――そんな経験はないでしょうか。多くのパソコンでは、Internet Explorer そのものがもう起動しません。Microsoft が提供を終了し、Windows 11 にはアプリが含まれていないからです。
ただし、Internet Explorer のエンジンは今も Windows の中に残っています。変わったのは、そこにたどり着く方法です。このガイドでは、こうしたサイトが動かなくなる理由、2026年に選べる方法、そして Chrome の中で直接開く手順を説明します。
Internet Explorer でしか動かないサイトがある理由
多くの業務アプリケーションは、Internet Explorer が企業の標準ブラウザーだった 2000〜2015年ごろに作られました。そうしたアプリは、最新のブラウザーが意図的に取り除いた仕組みに依存しています。
- 電子署名、スキャナー、カードリーダー、ファイルのアップロードに使う ActiveX コントロール。
- 記録管理システムや文書アーカイブで使われる Java アプレット。
- IE7 や IE8 などのドキュメントモード。レイアウトやスクリプトが古いエンジンでしか正しく動きません。
- Chrome が一度もサポートしなかった独自のスクリプト(VBScript や古い
document.allのコード)。
こうしたシステムを作り直すには時間も費用もかかり、開発元がすでに存在しないことも少なくありません。そのためアプリは使われ続け、利用者はそれを開く手段を必要としています。
Internet Explorer に何が起きたのか
Microsoft は 2022年6月に Internet Explorer 11 デスクトップアプリのサポートを終了し、2023年2月の Microsoft Edge の更新で完全に無効化しました。Windows 10 では Edge にリダイレクトされ、Windows 11 にはそもそも含まれていません。
一方、レンダリングエンジン(Trident または MSHTML と呼ばれます)はなくなっていません。Microsoft は Edge の IE モードを動かすためにエンジンを Windows に残しており、少なくとも 2029年までサポートすると表明しています。このガイドで紹介する方法はすべて、このエンジンを利用します。
2026年の選択肢
| 方法 | 動作環境 | 費用 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| Edge の IE モード | Microsoft Edge のみ | 無料 | すでに Edge を標準にしている企業 |
| Chrome の Legacy Browser Support | Chrome(別のブラウザーを開く) | 無料 | ブラウザーの切り替えを許容できる IT 部門 |
| IEbridge などの IE モード拡張機能 | Chrome、Edge、Firefox | 1台あたり年額9.99ドルから | 普段のブラウザーのまま使いたい人 |
| 古い Windows の仮想マシン | どこでも(VM 経由) | ライセンスと保守 | 最後の手段。安全に保つのが難しい |
Edge の IE モード
Edge を使えるなら、IE モードは最初から組み込まれています。ユーザーは Edge の設定で「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」を有効にし、ページを IE モードで再読み込みできます。ただし、この方法で追加したページは 30日で期限切れになります。恒久的なルールにするには、IT 部門がグループポリシーで「エンタープライズモードのサイト一覧」(XML ファイル)を配布する必要があります。安定して動きますが、使えるのは Edge の中だけです。
Chrome の Legacy Browser Support
Chrome には独自の IE エンジンがありません。Legacy Browser Support というポリシーで特定のアドレスを検出し、別のブラウザー、つまり現在では IE モードの Edge で開きます。サイトは動きますが、ユーザーは毎回 Chrome を離れることになり、ブラウザーもタブもセッションも二重になります。
IE モード拡張機能
IEbridge のような拡張機能は、Windows の IE エンジンを Chrome のタブの中で動かします。アドレスバーもタブも作業の流れもそのままで、ページを描画するエンジンだけが切り替わります。拡張機能は Windows のコンポーネントを直接呼び出せないため、こうしたツールは拡張機能と一緒に小さな補助アプリをインストールします。
IEbridge で IE 専用サイトを Chrome で開く手順
作業は数分で終わり、管理者権限も必要ありません。
- Chrome ウェブストアから Chrome に拡張機能を追加します(Edge 版と Firefox 版もあります)。
- 補助アプリをインストールします。初めて IE モードを使うときに拡張機能が案内します。ダウンロードして実行してください。
- 拡張機能が補助アプリを見つけられるよう、ブラウザーを再起動します。
- サイトを IE モードで開きます。ポータルにアクセスしてツールバーの IEbridge アイコンをクリックするか、ページを右クリックして「このページを IE モードで開く」を選びます。
ページは同じタブの中で Internet Explorer のエンジンで再読み込みされ、戻る、進む、再読み込み、アドレスを備えた専用のバーが表示されます。Chrome のエンジンに戻るには、このバーのボタンを使います。詳しくはインストールガイドをご覧ください。
URL ルールで自動化する
同じポータルを毎日開くなら、毎回クリックするのは面倒です。オプションの自動 URL を開いて有効にし、ポータルのアドレスを追加しましょう。以降、そのサイトは常に IE モードで開きます。ほかにも次のことができます。
- ポータルが特定のバージョンでしか動かない場合に備えて、アドレスごとにドキュメントモードを固定(IE7〜IE11)。
- Chrome ですでに動くポータル内の部分を例外として追加。
- 同僚と共有できるよう、リストを Excel ブックとしてエクスポート・インポート。
ルールについてはChrome で Internet Explorer モードを使う方法で詳しく解説しています。
よくある問題とすぐできる対処法
アイコンをクリックしても何も起きない。補助アプリがインストールされていないか、インストール後にブラウザーを再起動していません。拡張機能が補助アプリを検出する画面を開き、準備ができたら知らせます。
ページは読み込まれるが、表示が崩れたりスクリプトエラーが出たりする。そのサイトのドキュメントモードを変更してください。古いポータルの多くは IE11 ではなく IE8 や IE7 を前提にしています。
ActiveX コントロールが読み込まれない。Internet Explorer のときと同じく、コントロールが Windows にインストールされている必要があります。提供元のコンポーネントをインストールし、ページを再読み込みしてください。
もう一度ログインを求められる。IEbridge は IE エンジンと Cookie を共有するため、ほとんどのポータルではログイン状態が保たれます。古いページの中に独自のログインがあるポータルでは、IE モードで一度ログインすれば記憶されます。
IE モードは最新の Windows セキュリティ更新が適用された状態で古いエンジンを動かしますが、開くサイト自体は古いコードのままです。必要なアプリケーションにだけ使い、普段のブラウジングには使わないでください。
どの方法を選ぶべきか
- 社内全体で Edge を使っていて、サイト一覧を管理できる IT 担当者がいる:Edge の IE モードは無料で安定しています。
- Chrome や Firefox を使い続けたい、またはグループポリシーを管理する人がいない小規模なチーム:IE モード拡張機能がいちばんの近道です。
- 多数のパソコンで集中管理したい:IEbridge Enterprise のようにグループポリシーに対応した拡張機能を選べば、各パソコンに出向かなくてもルールが届きます。
ツールを比較しているなら、IE Tab の代替手段を正直に比較した記事と、IEbridge・IE Tab・Edge の IE モードの比較もあわせてご覧ください。
よくある質問
Internet Explorer はまだダウンロードできますか?
いいえ。Microsoft は現在の Windows 向けに Internet Explorer 11 を提供しておらず、Windows 11 にも含まれていません。ただしエンジンは Windows に残っており、IE モードのツールはそれを利用しています。
Chrome に Internet Explorer モードはありますか?
標準では搭載されていません。Legacy Browser Support でサイトを別のブラウザーに送るか、IE エンジンを Chrome のタブの中で動かす拡張機能を追加します。
Mac や Linux でも使えますか?
使えません。Internet Explorer のエンジンは Windows の一部なので、本物の IE モードにはどれも Windows のパソコンが必要です。
無料ですか?
Edge の IE モードは無料です。IEbridge はすべての機能を使える 30日間の無料試用があり、カードもアカウントも不要です。その後は 1台あたり年額9.99ドルです。
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IEbridge を 30日間無料でお試しください
すべての機能が使え、カードもアカウントも不要です。初めてページを IE モードで開いたときに試用が自動で始まります。


